進学通信2017

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【グローバル人材育成教育の進行と反グローバリズムの動き】

現在周知の通り、産業界の要請と国家予算重点配分の見地から、グローバル人材育成を掲げ、英語教育の早期化・高大接続入試改革が進行しています。

一方、国際社会においては、反グローバリズムの動きも顕著に見られます。グローバル化を推進してきた米国において、グローバル化を告発する大統領が誕生しました。2017年1月20日に就任した第45代合衆国大統領ドナルド・トランプ氏は就任演説において、以下のように述べています。

「私たちは世界の国々との友好と親善を追求して行きますが、それは自国の利益を第一に置くことはすべての国の権利だ(It is the right of all nations to put their own interest first)という理解のもとにそうするのです。私たちは私たちの生き方を他人に押し付けようとしているのではなく(We do not seek to impose our way of life on anyone)、むしろ一つの光輝く手本として示そうとしているのです。私たちは皆が後に続けるような光明となるのです。」

「私たちは2つの単純なルールに従います。アメリカ製品を買い、アメリカ人を雇う(buyAmerican and hire American)ということです。」 (トランプ就任演説より)

メディアの評価は厳しいですが、実際の演説を読むと印象は変わります。トランプ大統領は他の国々にも国益の追求を認め、自立した国同士で友好関係を結ぼうとしていると考えられます。日本においても、生産の海外移転による国内空洞化や、金融資産運用劣勢による長期経済停滞を考えれば、国内生産重視の動きも生じて来るのではないでしょうか。またグローバル化が進展すればするほど、日本独自の歴史や文化が重要となり、科学的発展のためにも、思考を深めることができる日本語の価値を忘れてはならないと考えています。

【英語について】  

京都私塾連盟・研究部会において、中学英語に関し、難易度が増していることが話題になっています。学年が上がるにつれて教科書本文からの出題率が下がり、地域差はありますが、より思考力・表現力を重視した問題が多く見られるようになりました。単純な暗記では通用しないため、対策が検討されています。

英語力の背後に国語力(日本語力)がありますので、英語早期教育だけにとらわれず、幼少期からできるだけ読書などで活字に触れることが大切です。国語力と英語力は確実に比例関係にあります。

【数学について】

数学に関しては、中学・高校に進むにつれて抽象度が増し、直感的理解が困難になります。高校生の学習は、解法の暗記が主体となっています。

直感的に分からない帰結を導けるからこそ、数学の強みがあるとも考えられますが、公式の意味が分からない最初の段階で、文系の学生さんは興味を失ってしまわれるのではないでしょうか。

小中学校の算数や数学が、高校数学の準備になっていることを踏まえると、高校での学習を見据えた指導が必要であり、また可能な限りの直観化が課題となります

 

 

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